COZYの中古住宅専門店 TOP > スタッフブログ > 中古マンションのリフォームの注意点(電気編)
2021/02/03
みなさん、こんにちは。営業の勝部です。今回は、中古マンションのリフォームの注意点について、電気関係についてお話いたします。
最近は電化製品が増えて来たこともあり、エアコンの設置や、コンセントの増設等のご相談が増えて来ました。
安全、便利に使える電化製品は、私達の生活にとってはなくてはならないものになっていますが、購入した中古マンションで快適に使うためには、少しだけ、注意と確認が必要です
写真は、一般家庭ならどこにでもある分電盤の写真です。大きさや回路の数などは、住居によってまちまちですが、玄関や、洗面所などに設置されていることが多いです。
分電盤を確認すると、その住居で、現状どの様な電気設備を使用出来るかを判断出来ます。そこで、チェックポイントをいくつかご紹介いたします。
①契約ブレーカー
一番左の赤いスイッチが、契約ブレーカーと呼ばれ、こちらを見ると、その住居は何アンペアの契約がされているかが分かります。こちらの住居の場合は30アンペアの契約です。分かりやすい様に、スイッチの色が契約アンペアによって色分けされているので、慣れるとスイッチを見るだけで、契約アンペアが分かります。
また、白いカバーを開けて、契約ブレーカー周辺を見ると、引込線を確認が出来ます。引込線を見ると、その住居で何ボルトの電化製品が使用出来るかを確認出来ます。最近は3線と言って、赤、白、黒の3色に色分けされた引込線で室内に引き込まれているものが多く、その場合200ボルトの電化製品が使用可能です。マンションの場合は、100ボルトのみの使用に制限されている場合があるため、事前に確認が必要です。
契約アンペアは、使用者が変更可能で、契約する電気会社に申し込めば変更出来ますが、マンションによってはアンペア数の制限がある場合があるため、事前に確認が必要です。
エアコン、IHクッキングヒーター、食洗機、浴室衣類乾燥機等、大容量の電気を使う電化製品の使用を検討している場合は、購入前に、希望する契約アンペア、電圧が使えるか、事前に確認をしておきましょう。
②回線数
右側の白いスイッチが分岐ブレーカー、通称、子ブレーカーとも呼ばれ、経路ごとの電気を制御しています。部屋ごとにまとめられている場合が多く、一箇所で大量の電化製品を使用した場合、該当箇所の分岐ブレーカーが遮断される仕組みになっています。
エアコン、IHクッキングヒーターなど、大量の電気を必要とする電化製品の場合、単独の分岐ブレーカーを使用する必要があります。分岐ブレーカーを単独で使用せず、既存のコンセント等からエアコンの電源を取った場合、エアコンと他の電化製品を使用すると、該当する経路の分岐ブレーカーが頻繁に遮断されることがあります。
リフォームをする場合は、単独で分岐ブレーカーを使用する様に設計しましょう。分岐ブレーカーの空きがない場合、分電盤自体を交換し、分岐数を増やすことが出来ます。今後大量の電気を使う電化製品はさらに増えることが予想されますので、すぐに使用する予定がなくても、既存の分岐数が少ない場合は、分電盤の交換をお勧めします。
③分電盤の設置箇所
分電盤から、住居内の各箇所に電気が供給されていますが、マンションの場合、梁の位置によっては分電盤の位置を変更することが出来ない場合があります。分電盤からの配線が、梁などマンションの構造体をまたぐ場合、構造体を壊すことが出来ないため、配線のスペースが確保出来ず、分電盤の位置を変更出来ない場合があります。
分電盤の位置を変更出来ない場合、間取りの変更等に支障がある場合がありますので、図面の入手や、現地の確認等、事前の確認を行いましょう。物件の契約、決済前に、一部を壊して確認は難しいため、目視での確認が中心となるため、事前の確認では配線の可否が100%判断は出来ないため、事前の確認で配線が出来ると判断した場合も、出来ないケースがあることを考慮の上、それでも支障がないかを検討して、中古マンションの購入を検討しましょう。
中古マンションの設計は、建築時の技術、生活様式に合わせてされているため、現在の暮らしに適合しないケースがあります。電気の設計も同様で、建築当時よりは電化製品が増えていることもあり、既存の電気設計では、今後の暮らしに不便や支障が出てくる場合があります。
間取りや、日当たりなど、中古マンション購入時には、チェックするポイントが多く、短時間の内覧で見極めることは難しいですが、事前に自分たちの生活に必要な条件を整理しておくことで、内覧時等に効率良くチェックが出来ます。
COZYの中古住宅専門店の営業担当は、内覧の豊富な経験から、物件ごとのチェックポイントを効率良く短時間でチェックします。不安な点がございましたら、お気軽にご相談ください。