ある現場でのこと、気温マイナス3°でした。材料をシャッター付屋外車庫に入れようとして鍵を入れまわそうとした

ら、昨日までは開いたシャッターが開かない。このような経験をした方は意外と多いかと思います。今回は不具合が

発生しやすい屋外に設置した簡易車庫の注意点をお話しします。

第一にこのような車庫は基礎が束石で施工されていることが多いので、地盤が弱いと傾きやすいという特徴がありま

す。また凍害によって束石が動くのでシャッターの両側に屋根の解けた水が落ち凍って膨張すると両側から押され

シャッターの間口が狭くなりシャッターが上がらなくなります。逆に車庫内の路盤を土の状態で使用すると路盤に

含まれている水分が凍って膨張し束石が外側に押され今度はシャッターがレールから外れてしまいます。

最初の鍵が回らないのは、シャッター下のアスファルトが凍上で持ち上がりシャッター自体を押し上げかんぬき状

の鍵を圧迫したため摩擦で鍵が回らなくなったのです。

以上の対策を総合的に考えると、まず車の中には貴重品を置かずにシャッターを20センチほど半開きにしておくのが

一番かと思います。防犯上あまよくはないのですが。いざという時に車がつかえないのは死活問題ですから。