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勝部
担当 勝部

2021/04/03

中古住宅リフォームの壁紙(クロス)の話

こんにちは。営業の勝部です。今回は中古住宅リフォームの壁紙(クロス)のお話しをいたします。

先日あまり見かけない壁紙の貼り方をされている現場に立ち会いました。

壁紙を剥がした跡が碁盤の目の様になっているのが分かりますか?

この貼り方は、「袋張り」という壁紙の貼り方です。

現在多く用いられている壁紙の貼り方は、「べたばり」と呼んでいる貼り方で、壁紙の裏面全体に糊を塗って、石膏ボードなどの下地に壁紙を貼る方法です。

袋張りは、べたばりに比べて、技術と資材が必要なため、費用と手間がかかる施工方法ですが、べたばりに比べて、下地の状態の影響を受け難く、薄手の壁紙を貼る際などに適しています。

デメリットとしては、湿気の多い季節には壁紙が浮いたり、空気層があるため、防火面は不利だと言われています。

今では袋張りを施工出来る職人さんが少なくなってしまっているとのことです。昔ながらの伝統的な工法が廃れていくのは、少し寂しいですね。

中古住宅のリフォームをする際、壁紙の種類によっては、下地の状態の影響を受けて、きれいに仕上がり難い場合があります。

前述の薄手の壁紙は、下地の凹凸やなどを拾ってしまい、表面に出てくることがあります。また、施工直後はきれいに仕上がっていても、住んでいる内に湿気や乾燥などの影響を受けて、凹凸や隙間が目立ってくることもあります。それを防ぐには、リフォーム向けの厚手の壁紙を選ぶことをおすすめいたします。

主に新築などで用いられる「1000番」と呼ばれる壁紙は、デザインが豊富ですが、薄手のものが多く、下地の状態によっては、下地を整えたり、作り替えるなどの対応が必要になることがあります。

リフォームの現場は、一軒一軒状態が違うため、状態に合わせた施工を行うことが必要で、そこが難しさでもあり、面白さでもありますね。

ところで、壁紙を「はる」という漢字は、「張る」と「貼る」どちらが正しいと思いますか?私が調べたところ、「貼る」が正しいという意見が多いという結果になりました。しかし、「袋張り」は「張る」という漢字が使われている様です。こちらのブログでも「(袋)張り」と「貼る」が混在していますが、こちらは誤記ではありませんので悪しからず。

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