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2017/07/08
こんにちは!工事担当の馬場です。
今回はセルロースファイバーという断熱材についてです。
セルロースとは植物細胞の細胞壁及び繊維の主成分でセルロースファイバーは天然の木質繊維を使用した断熱材を示しています。綿やおがくずなど様々な植物繊維がありますが、古新聞を原料にした製品が主流です。古新聞はそのままでは可燃性が高いので、ホウ酸等のホウ素系化合物を添加して防燃処理を行っております。
ホウ素系化合物は防燃性だけではなく、撥水性や駆虫作用をもっていて、カビ、シロアリ、ダニなどの発生を防ぐことができ、人体への毒性は低く安全です。
木質繊維自体に調湿作用が備わっているので、内部結露が起こりにくいといえます。しかし吸湿量には当然限界がありますので、ほかの断熱材同様湿気を排出する仕組みは必要です。
吹付けや吹き込み工法で利用され、施工には専用の機械が必要となるため、専門業者による施工となります。吹き込み工法は専用のシートで覆った中に細かな新聞片を吹き込みます。断熱施工の後シートを切断すると中の断熱材が噴出してしまうので電気配線などをやり直すことができません。断熱材施工後の電気配線だけではなく、リフォームの際にも注意が必要です。また吹き込み量の不足は、後々に自重による沈下を招きます。仕上がると沈下の発生を確認することが困難なため、施工業者の技術力が問われます。
同じ断熱性能のグラスウールと比べて1.5~2倍のコストのようです。