COZYの中古住宅専門店 TOP > スタッフブログ > 修繕積立金の値上がりの仕組み
2018/09/04
みなさん、こんにちは!
営業サポートの加藤です
マンションの共用部分の修繕工事費に充てられる修繕積立金。
この修繕積立金がどのような理由で値上がりをするかご存知ですか?
実は修繕積立金の額は”長期修繕計画”に基づいて決められています。
”長期修繕計画”とは、マンションを維持するための修繕をいつ・どの部分を・どのような方法で・いくらの予算をかけて行うかを長期的に計画したものです。
一般的にはこの”長期修繕計画”を見直されるタイミングで、修繕積立金の値上がりを検討される場合が多いと言われております。
これ以外にも値上がりが実施される理由は様々です!
マンションの分譲時、修繕積立金の初期金額設定が低いと値上がりする可能性が高くなります。
国土交通省が定めている「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」によると、15階未満・マンション全体の面積が5,000~10,000平米のマンションの場合、1平米当たり202円の修繕積立金が平均と言われています!
つまり、一般的な3LDKで75平米の場合・・・
75平米 ✕ 202円 = 15,150円が平均的な修繕積立金額ということになります!
修繕積立金の積立方式には”均等積立方式”と”段階増額積立方式”の二種類があります。
均等積立方式とは・・・必要となる修繕積立金を期間で割り、毎月決まった額を支払っていくというもの。
段階増額積立方式とは・・・分譲時の初期設定価格を低く設定し、少しずつ値上げをしていくというものです。
現状では多くのマンションが段階増額積立方式を採用しております!
そのため修繕積立金が値上がりするのは、「思いもよらない値上がり!」ではなく、「計画に基づいた値上がり」がほとんどだと言えます(*^_^*)
”長期修繕計画”は築年数経過に伴う設備等や共用部の修繕の計画ですので、バリアフリー工事や共用玄関をオートロックに変えるなどグレードアップ工事は長期修繕計画に含まれていないため、議会などで値上がりが検討される事が多いです。
その他にも職人の人手不足による人件費高騰や資材の高騰の影響等も関わってくる場合などもあります!
上記の様な様々な理由が値上げを検討・実施されていくのが一般的です。
マンション購入を検討されている方は修繕積立金の仕組みはきちんと理解しておく必要がありますね(^^)/
毎月支払う修繕積立金額が変わってしまうのはマイナスに捉えてしまうことも多いかと思いますが、「なんとなくそろそろ上げてみよう!」なんて無計画な値上げはありえません。
住人の皆さんが長く安心して暮らしていくために必要なものです。
どの様な理由で金額の見直しをされるのかは、マンションの議会でご説明や議事録での保管があるはずですので、購入の際に気になる方は事前に確認をしてみるのもいいかもしれません(*^_^*)♪
※全てのマンションがそういった情報を公開してくれるとは限りません。
では、また